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琺瑯看板収集家「佐溝力」さんによる「ギャラリートーク(展示解説)」を伺いました。 [ギャラリー散歩]

2017年4月8日(土)から、藤枝市郷土博物館・文学館では、

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第118回企画展
「昭和レトロデザイン展 懐かしのホーロー看板とレトロゲーム体験」
が開催されています。

2017年4月16日(日)11:00〜
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この展示に協力をしたくださっている琺瑯看板収集家「佐溝力」さんによる
「ギャラリートーク(展示解説)」が行われました。

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撮影可能な看板群の前で、くつろぐ「佐溝力」さん。

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さあ、ギャラリートークが始まりますよ。
何だか、昭和な街角でお話を聴くみたいで楽しそうです。

琺瑯看板収集家「佐溝力(さみぞ ちから)」さんです。
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佐溝さんは1946年愛知県豊橋市生まれで、
現在は豊川市にお住まいです。
ご自宅は「琺瑯看板研究所」になっています。
今までに集めたホーロー看板は,6,000点に上るそう。
長距離トラックの運転手として全国を回るうちに、
旧道で捨てられる看板を見つけると、集めたくなった。

最初の看板は、このような木製。
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「太田胃散」ですが、雨風に晒されると、左の看板のように
汚れてしまいます。

ホーロー看板は鉄板で、ガラス質である釉薬を乗せて焼く、
七宝焼きに似ているそう。
鉄板の上に、まずベースに白を焼き付けると。
その上に型を乗せて、色の入った釉薬を乗せる。
1色ずつ重ねていって、でき上がると。
なので、白のところが一番凹んでいるそうな。
触って見たら、段差がわかるそうです。
ホーロー看板の始まりは、電通の「日本広告発達史」によると、
おそらく明治21〜22年ごろ。
盛んになったのは、明治後半から大正期だと。
看板の最初は、上記の写真のように木だったけれど、
丈夫で長持ちするようにホーローの看板が使われるようになった。
でも戦時中は金属を使うなということで、下火になります。

戦後は、アメリカの影響で、憧れなどもあり、
化粧品などでも「リバティトニック」「ハリウッド化粧品」など、
カタカナの名前のものが出てきました。
その後は、テレビの影響もあり、
テレビに出てくる人を使った商品効果なども。
写真を版に使えるようになり、
「由美かおる」「大村崑」「浪花千栄子」など。
昭和40〜50年代、ダイヤ型の「金鳥」が最後かと。
はじめは、「貼らせてね」だったものが、
「貼っておいてね」に変わり、最後のは、貼っていくだけの業者も出現。
貼る業者は、何枚貼っていくらの工賃なので、
早く終わらせたいがために、何枚か重ねて貼っていくことがあった。
その場合は、下に貼られたものはピカピカで状態が良い!
コレクターにはうれしい限りですが、
そのような事情があったらしいです。
「タバコ」や「塩」の看板が商業看板として最後ではないか?

佐溝さんが集め始めたのは、昭和45年ごろから、
6,000枚ほど収集した。
一番好きなのは、最初に手に入れた「づつうにはればれ」の看板。
薬の看板は、ネーミングが面白い。
看板には謎解きや、縁起担ぎのような事例も多いそうです。

あと、世相に影響されることも。
仁丹の大礼服の紳士は、誰なのか?
ヒゲの長さや形が時代によって変化する?
仁丹は時代のニーズにも合っていたようで、売れに売れた。
当時東大の安田講堂を建てるのと同じくらいの金額が、
仁丹の1年の広告に使われていたとか?

ここからは、展示を見ながらのお話でした。
佐溝さん、博物館からも許可を得て少し撮影させてもらいました。
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・テレビは、ナショナルよりもシャープの方が先だった。

・郵便局の看板。英語表記があるものはとても珍しい。
 進駐軍が占領していた時のもの?

・電球の看板では、当時は粗悪品な電球もあったので、
 買ったものがちゃんとつくか、どうかその場で確かめられる
 ソケットがついている看板も。
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・銭湯に入る時のルールを書いた看板

・味の素もばか売れしたので、類似品がたくさん出た。

・ヤクルトの瓶入り

・カルピスは大正バージョンと、昭和バージョン。

栄養を強化する「ビタミン」入りの「ビタ…」というものが流行った。

・大村崑さんの「オロナミンC」は3種類ある。
 最初のは、杯を取った後の病み上がりで、シワが多い。
 キャップの蓋が違ってきた。
 帽子は緑色だが、焼き付けの時に変色した。

・浜松に印刷用紙を売る店があった。
 「クローム菊フィルム」

・ボリショイ学生服

・ハエ取り紙 ハイと書いてある。

・鎌 強いイメージで「相撲取り」が使われた。

・サクラフ井ルム 六櫻社

・粉歯磨き  寝るまへにも磨け

・文字の配列 左から、右から?様々
 昭和22年1月1日から、左書きになった。

・ケロリン サロンパス 

・花王シャンプー シャンプーがまだわからないので、
 「髪あらひ」と書いてあった。

・デザイナーの草分け
 「原弘」 花王石鹸
 「山名文夫」 資生堂化粧品

・ナショナルランプ
 盗まれると困るので自転車から降ろして、家で懐中電灯としても使えた。
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 それまでは、ろうそくを入れて灯していたそうな。
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・SONY坊やは岡本冬彦さんのイラスト

・洗濯機は絞り機がついていた。

・冷蔵庫は高かった。

・ホーロー看板、今作ると1枚50万円くらい。

・色々と謎解きがあり、それが楽しみ。

ロビーの看板たち。
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ここでは撮影が可能です。
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レトロゲームもやれますよ。
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博物館の2階には、「昭和展示コーナー」があります。
こちらも必見です。
佐溝さんが欲しい看板もあったらしい。

さて、この日の午後。
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今度は、講演会になっていましたが、
参加者はそんなに多くなかったので、会場をロビーに移して、
来館者の皆さんも一緒に聞けるようなスタイルに変更。
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スーツケースいっぱいにご持参くださった、
レアなホーロー看板を見せてくださいました。
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それから、佐溝さんの著作「懐かしのホーロー看板」も!
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図録がわりに販売していたので、即お買い上げ。
サインしてもらいました。

この記事を読んで、「行けばよかった〜!」と思っているあなた、に朗報です。
佐溝さんが5月にもいらっしゃいます。

【企画展ギャラリートーク】
とき/5月14日(日曜日)午前11時~午前11時45分
講師/佐溝力氏(琺瑯看板研究所所長)
会場/博物館特別展示室
定員/各回40名※申込み不要、直接会場へ
参加/入館料200円(中学生以下無料)が必要です。

【講演会】
第二回「思い出の昭和博物館―やさしい回想法」
とき/5月14日(日曜日)午後2時~午後3時30分
講師/佐溝力氏(琺瑯看板研究所所長)
会場/文学館講座学習室
定員/各回60名※申込み不要、直接会場へ
参加/入館料200円(中学生以下無料)が必要です。

くわしくは、こちらを!
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